防災観光と魅力ある東北をわかりやすく伝える手助け

東日本大震災の甚大な被災を受けた地域には、今後の災害に対する防災の学びとして、日本のみならず海外からも多くの人が視察に訪れています。しかしながら、風化とともに震災の関心は薄れ、防災観光は減少傾向となっているのが現実です。理由は、地域毎に異なる数多くの防災観光プログラムが周知できていないことと、また、そこで学べる内容が明らかになっていないことです。さらに、日本の独特な防災文化を諸外国の旅行者に理解してもらうのは難しいことも挙げられます。


私達は、ひとつの解決方法として、防災観光プログラムのメニュー化と防災用語集を作成しました。これらを活用して、防災観光と魅力ある東北の自然をわかりやすく伝える手助けができればと考えています。

東日本大震災の後、語り部など貴重な体験を伝えるコンテンツは数多くあります。
これまで整理がなされていなかったり、学べる内容についての情報が詳しく伝えられていなかったこれらの防災観光コンテンツについて、東北大学災害科学国際研究所では、詳細をリスト化しメニューとして情報提供することで、教訓を学ぶ機会を広く提供していきます。
また、防災先進国である日本の知識や知恵を諸外国のかたへ伝えるために役立つ、日本と諸外国との防災文化の違いに関する情報やそれを補うツールなども発信していきます。