プログラム名:「災害時の心の状況とそのケア(4)」

学習テーマ :「防災知識や技術を習得する
対象地域  :「多賀城市(宮城県)

大項目 中項目 内容
プログラム名 プログラムタイトル 「災害時の心の状況とそのケア」(4)
実施団体 受入団体詳細 麻生川(あそかわ)敦(現富谷市立東向陽台小学校長/前南三陸町立戸倉小学校長)
問い合せ先/担当者 電話 022-358-4577  〒981-3332  宮城県富谷市明石台1-37-13
E-mail toukousyou@hello.odn.ne.jp
asochan.asokawa@nifty.com  〒985-0863  多賀城市東田中1-23-6
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体系化情報 テーマ/大区分/小区分 防災知識や技術を習得する/防災知識・防災訓練/災害時の心の状況とそのケア
特記事項 1 現地(南三陸町・登米市)を案内しながら戸倉小学校の震災当時の備えと実際の避難、復興への取組について語る。
2 会場でパワーポイント資料を使って講話を行う。(60分)(他のプログラムと複合し90分、120分、150分も可)出張講演
詳細情報 可能人数 10人程度からでも対応可能ですが、平成29年度は日程調整が難しいかもしれないのでまずはご相談下さい。
料金/所要時間/休日 原則会場までの旅費
申込方法/予約有無 職場に電話かメールで申し込む。予約を入れ日常業務に支障が無いと教育委員会が認めれば、平日も可。難しい場合は土日休日。
アクセス(多賀城) JR新幹線:東京~仙台 約1時間35分 JR 仙台~多賀城・国府多賀城 約 25分
車:仙台市から約40分
体験内容 種類/災害シーン 講話形式/震災前、震災時の状況及び震災後の復興の取組とその検討
行程または内容 パターン1 前戸倉小学校の津波避難場所の宇津野高台を中心に、前戸倉小跡地、五十鈴神社、前戸倉中学校跡地、登米市登米中学校、前善王寺小学校等をまわりながら、講話を行う。
パターン2 ①東日本大震災前の津波への備え ②震災発生からの津波避難 ③登米市への避難と復興への3方針  ③国際NGOとの提携 ④6月の荒れから考える子どもの行動と心の傷  ⑤大人の心の傷も含めた復興の進め方の考察
伝えたい事 ①被災による心の傷は全て異なり、災害の大きさにも影響されるが、人の持っている傷つきやすさに大きく関わる。
②子どもの行動と心の傷は一致しない。元気で活発な子の中にも大きな傷は共存し、時に浮かび出てくる。
③子どもには、フォーマルな場とインフォーマルな場が必要で、学校以外の心の安定するインフォーマルな場が大切
④被災時に学校だけで子どもたちの全てのケアは不可能。他機関やNGO、NPOとのチーム体制が必要
⑤復興は、被災地に寄り添う支援が必要である。
重要ポイント ・同じ被災でも、障害や家庭事情、親の被災状況等で、傷つきやすさをもつ児童の心の傷は深い。
・学校でいつも元気で明るい行動の児童も避難所では夜におびえたり、感情的になったりと心の傷がある。
・常に子どもの安心の居場所であった家庭が避難所のスペースとなり、甘えたり、わがままをいえるインフォーマルな場所を確保する必要がある。
・被災地には、有能な団体が入る。これを日頃から知っておくことが必要。
・教師も含め大人も心に傷を負っている。被災状況にみあった声がけ、支援が必要であり、安易に「平等の原則」や「平時の常識」を根拠としない配慮が必要。
教訓 ・「心の傷は、被災の軽重とは一致しない。」
・「子どもの明るさは心の傷と共存している。」
・「学校の教員とは別に、ある程度の我が儘や愚痴を受け止めてくれる居場所が必要」
・「迅速な復興は必要であるが、あくまで被災者を中心に据えた寄り添う支援が求められる。」
地区情報 位置、産業、観光、地形情報
(多賀城)
仙台と松島の間に位置している歴史の街。東北随一の規模を誇る東北歴史博物館、多賀城跡、松尾芭蕉ゆかりの歌枕など、歴史スポットが点在する。海と川の2方向から遡上してきた津波の被害を受けた。
被災地別特徴 対象地区(南三陸)の特徴・課題 ・津波の到達までの時間約45分、高さは海抜23m~26m。3階建て校舎は屋上の水道タンクも水没、2次避難場所の高台も水没、3次避難した神社境内は津波により島のようになり孤立。周辺部は想定外の津波の高さで、ハザードマップで安心といわれた地区で死者多数。また高台で自動車内にいた人も死者多数。
防災教育として 災害種類 津波被害
ターゲット 一般、学校関係者、防災関係者、企業研修
学習テーマ・目的 ①自然災害の中での心の傷 ②災害時心の傷を最小限に抑えるために必要なこと ③具体的な心の傷の発現 ④心の傷のケアの試みとその結果 ⑤復興と心のケア
得られる成果 ・被災時の心のケアへの配慮を知る。
・復興の中での人の心への配慮の必要性を知るとともに、時には時間をかけて協議することも選択肢とすることが必要であることを知る。
・チームとして、心のケアが必要である事を認識するとともに、備えをするきっかけをつくる。
インバウンド対応 説明言語 日本語